目次(仮)

まだぜんぜん予定が未定で困ってる ボイストレーニングの原則的な話 呼吸に関する話 声帯に関する話 共鳴に関する話 身体から考えるボイストレーニング 言葉から考えるボイストレーニング 具体的なトレーニング例あれこれ トレーニング論的なもの ありがちな…

「頭から声が出ている状態」「頭の高いところによく響いている声」について。

ヘッドボイスなどなどについて説明したついでに。 ボイストレーニングの現場では、「頭から声を出すようにしなさい」とか「頭の高いところによく響かせなさい」などというような言葉がよく使われています。 これについては、これまで説明してきた、「声区」…

「結果」から考える、声区の話。

「声区の違いとは、声帯の使い方による声の変化である」(新しめの定義によれば)ということを今まで書いてきました。 今回の記事では、声帯がどう変化したら、声が結果的にどのように変わるのかということについて書いていきたいと思います。 まず、チェス…

声区に関する言葉の変遷について。

ボイストレーニングの歴史的な話をすると、「ヘッドボイス・ミドルボイス・チェストボイス」「頭声・中声・胸声」という言葉は、 実際に身体の「その部分」(ヘッドボイスなら頭、チェストボイスなら胸)に声を響かせることのみによって、「そういう声」(ヘ…

「ミックスボイス」について。

ミックスボイスという言葉は、日本ではいつの間にか自然発生的に広まったものなので、使う人によって意味が大きく違うこともある言葉なので注意が必要です。 「ミックスボイス」という言葉を、先日記事を書いた「ミドルボイス」と同じ意味で使っている人もい…

「ミドルボイス」について。

「ミドルボイス」の(ボイストレーニングについてそこそこ詳しい人の間で比較的無難な)定義の例について考えていきます。 声帯全体を普通に開閉させる→「チェストボイス」 声帯を「短く、一部分だけ」使って高音を出す→「ヘッドボイス」 という定義を前の記…

「原因」から考える、声区の話(その2、地声と裏声について)。

前回の記事で書いたように、声を出すときの声帯の状態には、 声帯全体を普通に開閉させる 声帯を「短く、一部分だけ」使って高音を出す 声帯を「表皮だけを振動させて」高音を出す という3パターンがあります。 で、このパターンの違いが原因となって声の高…

「原因」から考える、声区の話(その1、何が違うのかについて)。

声区とは、ものすごく大雑把に言えば、「低い声(地声)を出すときと、高い声(裏声)を出すときって、なにかがぜんぜん違うよね」という体感をもとに、その「違い」にもとづいて、声を高さや質に応じていくつかに区分けしたものということになります。 そこ…

「声区」の話(地声/裏声、チェストボイス/ヘッドボイスなど)

「声区」というのは何かと申しますと、 人間の声って、「低い声」と「高い声」では「なにか」が違うよね …というのは多くの人が体験的に感じているところだと思いますが、それぞれに名前をつけたものが「声区」というものになります。 とりあえず普段喋って…

意外と伝わってない「肩幅に足を開く」ってどのくらいなのか問題

「肩幅に足を開きなさい」というのは、発声するために立ったときの「良い姿勢」を表すときに、とてもよく使われる言葉です。 しかし、実際にボイストレーニングの現場で「肩幅に足を開いてください!」とだけ言ってみると、よっぽど同質性の高い集団でない限…

あまり使いたくない「曖昧な言葉」について

ボイストレーニングをやっていると、お決まりの言葉なんだけど、具体的に考えると何を言ってるんだかよくわからない、あいまいな言葉で指導したりされたりすることってよくあるんじゃないかと思います。 例えば、「喉声になってるから直せ」とか、「喉が開い…

言葉から考えるボイストレーニング

あまり使いたくない「曖昧な言葉」について 意外と伝わってない「肩幅に足を開く」ってどのくらいなのか問題 「声区」の話(地声/裏声、チェストボイス/ヘッドボイスなど) 「原因」から考える、声区の話(その1、何が違うのかについて)。 「原因」から…

「身体は歌うために存在するわけじゃない」という考え方

人が自然に持っている発声、歌唱のメカニズムはとても素晴らしいものなのですが、ただ「自然は素晴らしい」「自然に任せろ」というだけではトレーニングになりません。 出したい声、やりたい表現に合わせて、「人為的に」「意図的に」「操作して」「加工して…

「歌うための身体」という考え方

人という生き物が声を出し、喋り、歌を歌うための身体的なメカニズムを考えてみますと、それはそれは複雑で、奇跡的で、芸術的にすら感じるほど素晴らしいものです。 声帯というたった一つの小さな振動体から、これほどまで多彩な音色を出せ、こんなにも広い…

身体から考えるボイストレーニング

「歌うための身体」という考え方 「身体は歌うために存在するわけじゃない」という考え方 目次へ戻る

とりあえず、目指すべき目標

ボイストレーニングをやる上でとにかく大切なこととは「呼吸、声帯、共鳴の3点のバランスをとることによって理想の声を出せるようにコントロールすることである」というところに話を戻します。 これをもう少し違う言葉で言うと、ボイストレーニングとは「身…

どのくらいできたら「できる」「できない」って言っていいんですか、という問題。

少しずつ具体的な話に入っていく前に、書いておかなければならないと思ったことについて。 結論から申し上げますと、 簡単に「できる」「できない」って人は言いがちだけど、 具体的に、どういう状態だったら「できる」「できない」と言えるのか 具体的に、…

理想の声とは

発声はバランスが大事です、と言われると「では、理想のバランスとは?」という疑問が生まれてくるものと思いますが、これが一概に答えられるものではありません。 「こうすればいい声が出せる!」とか「理想の声とはこういう状態のことである!」というのは…

バランスをとること

発声は「呼吸、声帯、共鳴」によって生じ、これらを操作することで声を操作することができますが、操作する上でとても大切なのは「発声はバランスによって成り立っている」という考え方です。 呼吸に関して言えば、呼気を強くしたり弱くしたりすることなどに…

呼吸、声帯、共鳴

人間が声を出す一般的なメカニズムは、「声帯を呼気によって開閉、振動させ、それによって音を鳴らす」「その音を口内などの共鳴腔に響かせ調整することで、声と呼ばれる音になる」という感じになっております。 つまり、呼吸→声帯→共鳴によって声が生まれる…

ボイストレーニングの原則的な話

ボイストレーニングの大原則 呼吸、声帯、共鳴 バランスをとること 理想の声とは とりあえず、目指すべき目標 どのくらいできたら「できる」「できない」って言っていいんですか、という問題。 目次へ戻る

ボイストレーニングの大原則

ボイストレーニングとは、「呼吸、声帯、共鳴をコントロールして、それぞれのバランスを取ることで、理想とする声を出せるようトレーニングすること」であると私は考えています。 ちょっと長いので箇条書きにして3つに分けます。 呼吸、声帯、共鳴をコント…